序列45番:ヴィネ

36の軍団を率いる王にして伯爵。魔術師の真の名を暴く
かぶりまくりのライオン型魔神です。
ヴィネは手に蛇を持った獅子頭の人間の姿で現れ、黒馬にまたがるとされています。
まあそこまで正確に再現することは難しいですね。
普通にライオン型モンスターをあてがうしかないので、やはりアームライオンになりました。
ちなみにヴィネの爵位は「王」なので、かなり位が高いんですよ。
王の位にある72柱はバエル、ベリアル、アスモデウス、ベレト、パイモン、ザガン、バラム、プールソン、ヴィネ、の9体。
後半の4体は知名度が低めですが、王ともなるとやはり全員が実力者のような印象を受けますね。
バエルやベリアル、アスモデウスと同格なくらいですからね、地味ながらヴィネも相当強いでしょう。
同じく王の位にあるプールソンと色違いなんですけど、元になったアームライオンの色違いはボスキャラの「キングレオ」。
つまり「ライオン王」という意味なので、ヴィネとプールソンを表すにはうってつけなんじゃないでしょうか。
大切な個性
ヴィネはなかなか強キャラっぽい戦争関連の能力を持っています。
まずは城塞の建造。この辺りはハルパスやマルファス、サブナックとも共通していますね。
しかしヴィネは嵐を呼び寄せ敵方の城を破壊することも可能としています。
バギクロス(バギムーチョ?)も使えるということですね。
また、過去、現在、未来についても精通しているということですが、これも単なるパワー型ではない感じでよいと思います。
まあ過去現在未来の占術に関しては、もはや上級魔神のメジャーなたしなみの一つくらいの印象ですけど。
そんな具合に攻守のバランスがとれているヴィネですが、さらに特筆すべき能力があります。
それは「魔術師の真の名を暴く」を暴くというもの。
いや名前を知られたからってそれがなんなの?と思うかもしれませんが、名前というのは私たちが思っている以上にマジカルなものなんですよ。
「名前を知ることではじめて、様々な術、呪いを相手にかけることが可能になる。」
こういった認識は洋の東西を問わず存在します。魔術の基本なんですね。
そういうわけで、本当の名前は隠しておいて、普段は仮の名を名乗っておく。
そうすることで魔術師たちは身を守っていたようです。
そんな秘密の名前をヴィネは見抜いてしまうというから、魔術師たちにとっては脅威ですよね。
相手からの攻撃に対して無防備になってしまうわけですから。
この能力を有する魔神は72柱中ヴィネのみ。
外見でかぶり気味なライオン型魔神として、この力はキャラ立ちするためにも重要だといえるでしょう。
創作におけるヴィネ
真・女神転生ifのボスキャラとして出てきましたね。
伝承通り黒馬にまたがるライオンの姿で、手にはしっかり蛇も握りしめています。
おもしろいのはライオンの頭が胸に埋まってる感じなんですよね。
インドのカバンダ、中国の刑天、ウルトラマンのジャミラみたいな、頭がないデザインになっています。