序列60番:ヴァプラ

序列60番:ヴァプラ

36の軍団を率いる公爵。手仕事を上達させる

 

ナフラという呼び名もあります。

あまりないパターンの名前ですね。

グリフォンの翼を持ったライオンの姿ということなので、

ライオンヘッドでいくしかないでしょう。

ライオン型魔神の色違いがかなり増えてしまいましたが、これはもうしょうがない。

まあ伝承の姿との一致度は高いほうですよね。

ヴァプラは72柱の中でも相当地味なほうだと思うので、

色はなんとなく派手目にしてみました。

 

職人向き

 

ほんどヴァプラって情報が少ないんですけど、とりあえず哲学に詳しくその知識を授けることができるようです。

また独特の能力としては、あらゆる手作業を熟練の技術へ昇華させるというものがあります。

ちょっとマルバスにも似た能力でしょうか。

ヴァプラの力を授かれば一流の職人になれそうですね。

江口氏の説によれば、ヴァプラは元々ユーフラテス川流域にいた捉えどころのない霊体のようなもので、

創世紀戦争(72柱が堕天する要因となったルシファー軍VSミカエル軍の戦い)には巻き込まれただけということです。

まあこの説はともかく、72柱を見ていると悪とも善ともいえないような「なんとなくいるだけ」みたいな、

そんなニュートラルな存在っていうのがたしかにいるように見えます。

人間に害を与えるわけでも積極的に助けるわけでもない、どっちつかずの、ただ力は持っている存在というか。

日本の妖怪にもこういう「いるだけ」っていうのがけっこう見受けられますね。

ただユダヤ・キリスト教側の善悪二元論的な価値観からすると、

こういうどっちにもつかない存在って排除されてしまうんですよね。

いやでも「ただいるだけ」っていいじゃないですか。

それが本来の世界の多様性ですからね。

そういう意味でも、いいやつ、ヤバいやつ、ぼんやりしてるやつ、と多種多様な72柱の魔神たちは魅力的な存在だと思います。