序列36番:ストラス

序列36番:ストラス

26の軍団を率いる君主。天文学、薬草、宝石に関する知識を授ける

 

ストラスはゴイサギあるいはカラスの姿で現れるとされている魔神ですね。

ただ毎度おなじみ地獄の辞典ではフクロウの姿で描かれていて、

この姿がまたいい具合なんですよ。

そのためストラスといえばフクロウ、というイメージが出来上がっているように思います。

そして今回はゴイサギでもカラスでもフクロウでもない鳥型モンスター、

5のピッキー(クックルー、デスパロット)なんですけど、

これはこれでアリなんじゃないかという気がしています。

たしかに、もっともストラスっぽいイメージとしてはやはりフクロウだとは思うんですけど、

フクロウのモンスターとなると5のアウルベアーくらいなんですよね。

しかしアウルはいいとして、ストラスにはベアーの要素がどうも似合いません。

ストラスは学者タイプの魔神で、力押しするようなキャラじゃないからです。

じゃあカラスはどうかって話ですけど、

カラス型魔神というのも72柱にいろいろいるんですよね。

なのでちょっと区別をつけたいなと思い、あえてカラスは外しました。

そこでストラスのおとなしそうなイメージとマッチする鳥を探した結果、

ピッキーならいけるんじゃないかと思ったわけです。

 

元はこう

 

地獄の辞典ストラス

 

19世紀に描かれた地獄の辞典挿絵でのストラス。

すごくいいですよね。

72柱屈指のかわいらしさをほこるんじゃないでしょうか。

鳥に王冠というセンスが素晴らしいと思います。

この姿では銀の爪を持ち、目のまわりが赤いという特徴を持ちますが、

人間の姿をとることも可能なようです。

 

穏健派

 

ストラスは召喚者が望めば薬草、宝石の魔術的効能について詳しく教えてくれるほか、

天文学、占星術の知識も与えてくれます。

モラクスフォラスと似たような能力を持っているといえます。

典型的な学者タイプで、

見た目どおりおとなしそうな魔神のようですね。

例の江口氏による設定では、

思慮深さ、真面目さに関しては72柱随一」ということです。

 

創作におけるストラス

 

やはり学者風なイメージで捉えられることが多いように思います。

片眼鏡を装着したフクロウとして描かれたりすることも。

これはストラス博識ぶりをうまく表現していて素敵ですね。

また「真・女神転生デビルサマナー」では、

地獄の辞典の挿絵のイメージそのままの姿となっています。

「目のまわり」が赤いという点までも忠実に表現されていて、

初めて見たときはとても感動しました。

(体の色が青ってところもまたいいと思います)