序列40番:ラウム

30の軍団を率いる伯爵。都市や人間の尊厳を破壊する
マルファスに続き、今回のラウムもまたカラスの姿で現れる魔神です。
ほんと72柱って鳥型の魔神が多いですよね。
そういうわけでマルファスの色違いなんですが、黒系統だといまいちマルファスと差が出ないのでちょっと赤っぽくしました。
ラウムの爪は血にまみれているという話もあるようですし、血塗られたカラスのイメージです。
まあ普通のカラスではなく悪魔なのでこういう色でもよいでしょう。
そういえばドラクエ11に登場したおおがらすの上位種ヘルズクロウも赤いカラスですけど、ヘルズクロウ=地獄のカラスなので、マルファスやラウムもまたヘルズクロウといえますね。
ちなみに人間の姿をとることも可能なようで、その際は炎色の衣をまとった女性になるとか。
同じカラス型魔神でもラウムは地獄の辞典で挿絵が載っていない分、マルファスよりさらにマイナー扱いになっている点は残念に思いますね。
攻撃型スキルと補助型スキルを併せ持つ
ラウムは都市の破壊と人の尊厳を貶めることを得意としています。
しかし「都市の破壊」というのはいまいちわかりにくいというか設定が適当というか。
どのような方法で破壊するのかというのがキャラを立てる上でも大事だと思うんですけど、この点に関して具体的な記述が見当たらないのは惜しいところです。
都市を破壊するとなると広範囲に及ぶ攻撃手段を持ってなければまず無理ですよね。
アガレスのように地震を起こすのか、アイムのように火を放つのか、フールフールのように雷と嵐を呼ぶのか。
ラウムの都市破壊は謎の能力といえます。
またそのほか財宝を盗み出し他の場所へ移動させる、過去、現在、未来に関する情報の教授、恋愛成就、争う者同士の和解など、いろいろ器用にこなすようです。
わりと万能というか何でも屋的な魔神ですね。
昔はよかった
地獄の伯爵として30の軍団を支配しているラウムですが、かつては座天使に属しており、実は現在も天使として返り咲くことを熱望しているのだとか。
また地獄ではベルゼブブの財務を担当してるという記述もちらほら見られますが、
これは例の江口氏による設定が広まっているもののようです。
血にまみれた爪を持つとか炎色の衣をまとった女性とか、この辺もそうなのかも…?
前にも述べましたが、江口氏はいかにもありそうな創作設定を伝承として残っている記述にサラッと混ぜ込んでくるので、「そうなのか」と思ってしまいがちなんですね。
創作におけるラウム
ちょっと目立ったものが見当たらないんですよね。
女神転生シリーズにすら未登場なんじゃないでしょうか。
やはり相当地味な魔神という印象は拭えません。
決して能力が低いわけでもないんですけど、いまいち「売り」になるものが見えてこないというか。
名前も何かで採用したくなる独特な響きという感じでもなく一般名詞っぽいし。
今後に期待したいところですね。