序列34番:フールフール

序列34番:フールフール

26の軍団を率いる伯爵。男女間の愛を取り持つほか、嵐と雷をも呼び寄せる

 

フルフルと呼ばれることもありますが、

それだとなんだかしまらないというか威厳に欠けるしモンハンなので、

ここではフールフールの読みを採用しています。

72柱でも他に例がない鹿の姿をした魔神ですね。

具体的に言うと、頭と下半身は鹿、上半身は人間で、

さらに炎の蛇の尾とコウモリの翼を持ちます。

で、ドラクエにも鹿のモンスターというのは意外にいないんですよ。

しかし6までのモンスターを見まわした結果、

5のホースデビルはイメージにかなり近いと感じました。

ホース(馬)といいつつも、その立派な角は山羊のようであり、

まあ鹿のようでもあるといえるでしょう。

図らずもヴァレフォルの色違いということになりましたが、

このフールフールの方が能力的に見てもレベルは上な気がします。

色合いについては「愛を司る」魔神ということで、

紫、ピンク系統にしてみました。

ところでこの山羊のような角を持つホースデビル、

バフォメット(72柱には属さない山羊の頭を持つ悪魔)なんかの絵としてもいけそうですよね。

汎用性の高いデザインといえます。

 

元はこう

地獄の辞典フールフール

 

19世紀に描かれた地獄の辞典挿絵でのフールフール。

これはすごく好きな絵ですね。

悪魔として王道のデザインといった雰囲気です。

パッと見た際のインパクト、

キャラのまとまり具合が素晴らしいと思います。

ただこの鹿の姿をしたフールフールは嘘ばかりつきますので、

召喚者は三角形の魔法陣の中に入るよう命令する必要があります。

まあすんなり入ってくれるのかは不明ですけど、

うまいこといけば天使の姿へと変わり、

しわがれた声で神聖な物事に関する真実を話すようになるんだとか。

 


 

ゲーム向き

 

命令に従うようになったフールフールは男女間の恋愛成就などに力を発揮しますが、

特筆すべき能力はまた別にあります。

それは天候を操作し、暴風雨を巻き起こしたり、

望む場所にピンポイントで雷を落としたりすること。

なんというか、「そういうの待ってた」という感じです。

72柱はみな有力な魔神ではあるのですが、

わりと学問伝授を得意とするパターンとかが多いんですよね。

実際のニーズから言えば、たしかに納得ではあるんですけど、

それはそれで興味深いというのもあるんですけど、

なんかこう、そればっかりだと物足りなくないですか?

やっぱりこう、悪魔的な強さなんかも見てみたいですよね。

そこへきてフールフールは「嵐を呼び、稲妻を操る」というじゃないですか。

これですよ。

この戦闘向きの能力がまれに出てくると、しびれますよね。

ドラクエならそのまま「ハリケーン」とか「いなずま」あたりを使ってくるでしょう。

アガレスの地震を引き起こす能力などもそうですが、

そういう意味でも貴重な魔神です。

創作でも使いやすくていいですね。

 

創作におけるフールフール

 

姿も能力もはっきりしていてゲームなどでもキャラを作りやすい魔神だと思うんですけど、

あの女神転生シリーズに未だ登場してないのは意外です。(出てる?)

モンハンのフルフルは名前以外共通点はないということでよいでしょうか。

またドラクエシリーズでは11においてボスキャラとして登場しましたが、

これも外見はドラゴンのモンスターであり、

鹿の姿をした72柱のフールフールとはまったく似ていませんね。

創作に登場しそうで登場しない72柱ランキング上位に入るかもしれません。