序列30番:フォルネウス

序列30番:フォルネウス

29の軍団を率いる侯爵。言語に関する知識と良い名前を授ける

 

72柱のなかでもなかなか珍しい、水属性の魔神です。

その姿については「海の怪物」という記述があり、

鯨または、燃え盛る瞳と宝石でできたウロコを持つ巨大なギンザメの姿で現れるとされています。

で、召喚時には牙に溺死体をひっかけているとか。

これはすごい嫌がらせをしてきますね。

また出現するのは水域限定という話もありますが、宙を泳ぐともいわれます。

「海の怪物」をドラクエモンスターで表現するとなると、

4の「くびながりゅう」、あるいは「5のしんかいりゅう」辺りでもいけると思いますが、

今回は4の「さつじんエイ」です。

(女神転生シリーズのフォルネウスはエイの姿で描かれますが、

この影響が大きいことは否めません)

個人的にはすごくマッチしていると思います。

 

名付け上手

 

「巨大な海の怪物」と聞くと、その能力はさぞ戦闘向きなのかと思いますが実はそうでもないんです。

まあこれまでも見た目に反してインテリ系な魔神というのは度々いましたが、

フォルネウスもまたそっち系だと言えます。

得意とするのは芸術や科学、さらには修辞学をはじめとする言語全般に関わる知識の伝授と、

敵対者との関係を友好的なものへ変えること。

敵から愛されるようになるというのは11番グーシオンなどと同じような能力ですね。

さらにフォルネウス独特の特筆すべき能力としては、

絶妙なネーミングセンスを持つ」ということが挙げられます。

召喚者に幸運をもたらすような素晴らしい名前を授けてくれるということです。

そういえばフォルネウス自身の名前も美しい響きですよね。

悪魔ってかっこいい名前がやたら多いですけど、

「フォルネウス」はなんか品もあるしいいですね。

姓名学に長けるというこの謎設定は一体どこからきたのか気になるところですが、

芸名などを決めかねている方は召喚されるとよいかもしれません。

かなり物騒な姿で現れるわりには、

全体的にすごく平和的な能力を持っているんですね。

また堕天前は座天使の階級に属していたとされ、

現在配下として従える軍団の一部も元座天使や元天使によって構成されているといいます。

 

創作におけるフォルネウス

 

やはり目立っているのはSFC「ロマンシングサガ3」のボスキャラ四魔貴族の一人として登場した「魔海候フォルネウス」でしょう。

外見はまさに「海の怪物」そのものですが、怪物としての姿は幻影であり、

本体は美少年であるという面白い設定となっています。

また先に挙げた女神転生シリーズにおいては当初なんの変哲もないエイの姿で登場しました。

しかしその後、真・女神転生Ⅲではエイと人間の二つの顔を持つ、

両者が融合したような素晴らしい悪魔的デザインで描かれたんですよ。

人間の顔はサリーちゃんのパパのような髪型で頭には冠を載せており、

72柱らしい貴族的な雰囲気もよく出ています。

ご存知ない方はぜひググってみてください。