序列53番:カイム

30の軍団を率いる大総裁。自然の声を聞く弁舌家
カイムはツグミの姿で現れるという鳥型の魔神です。
カミオと呼ばれることもあるようですね。
鳥型魔神もやたら多いのでどうしようかというところなんですけど、
カイムは鳥そのままというより鳥人間のような姿で描かれることがあるので、
今回はホークマン(ガーゴイル)としました。
ナベリウスの色違いということになりましたが、
レベルはナベリウスの方が上でしょうか。なんとなくですが。
元はこう
毎度おなじみの19世紀に描かれた地獄の辞典挿絵ですが、
カイムはなんと謎の優遇を受けて二通りの姿で描かれています。
まずはサーベルを手にしたツグミ人間モード。
このサーベルを突き立てるポーズは決まってますね。
そして問題の鳥コスプレモードのカイム。
鳥の着ぐるみに身を包んだかのような変態じみた姿は、
悪魔好きの間では有名な気がします。
女神転生シリーズではこちらの姿そのままで登場してますね。
議論では負けない
カイムは弁論に優れるという一風変わった個性を持っており、
どんな相手であってもその舌先で丸め込んでしまいます。
宗教改革で知られるマルティン・ルターとも度々論争を繰り広げたらしく、
今でもルターの生家にはカイムに向かって投げつけたインク瓶のシミが残っているということです。
カイムに絡まれたら相当やっかいなんでしょうね。
相手にものを言わせない、完全に黙らせる特技を持つので、ドラクエ的にはマホトーン辺りは使ってほしいところです。
そのほか能力として、鳥やその他の動物全般の鳴き声、さらには水の音までもを「声」として理解させることも可能。
とにかく「言葉」に関しては卓越した力を持っているようです。
また未来の出来事に対する最善の対応も教えてくれるので、味方になってもらうとなかなか心強い魔神ですね。
現在は地獄の大総裁の地位にあるカイムですが、かつては天使九階級のうち最下位である「天使」に属していたといいます。
これはもしかしたら並々ならぬ弁論術が評価されて出世したということなのかもしれません。