序列26番:ブネ

30の軍団を率いる公爵。死体の場所を移動させ魂を呼び出すなど、降霊術を得意とする
ブネは72柱の中でも珍しいドラゴン型の魔神です。
といっても普通のドラゴンではなく、
人間、犬、グリフォンの三つの頭を持ったドラゴンであるとされています。
つまり頭が三つもありながら、顔自体はまったくドラゴンではないんですね。
ついでに言えば、グリフォンというのは鷲の頭とライオンの体を合わせ持った獣なわけですけど、
「グリフォンの頭を持つ」ってそれは単に「鷲の頭」なんじゃないかという気もします。
そんなモヤっとした感じの残るドラゴン型魔神のブネですが、
こんな奇妙な姿そのままのドラクエモンスターは当然いませんので、
4のグリーンドラゴン(レッドドラゴンまたはアンドレアル)でよしとしましょう。
死霊と仲の良い魔神なので、色合いはダークな感じにしてみました。
おとなしめ
ドラゴンでありながらもその姿からはあまりドラゴンらしさを感じないブネですが、
能力についてもやはりドラゴンらしくないんですよ。
というのも、ブネが得意とするのは降霊術なんです。
先に挙げた4番のガミジンも有能なネクロマンサー(降霊術士)でしたね。
具体的には死体の場所を移して魂を呼び出すとか、
墓地の上に配下の悪魔を集結させたりすることができるそうなんですけど、
(配下の悪魔は「ブニ」と呼ばれる)
なんかいまいち「ふーん」ていう感じがしなくもないですよね。
まあほかにも人に富や知識、雄弁さを与えることもできるそうです。
これはなかなかありがたくていいですよね。
そしてこちらが質問したことに対しては、真摯に答えてくれるとか。
とはいっても、話す際はすべて身振りだけで行うということなので、
なんだかわかりづらそうです。
こう見てくると、そんなに悪いやつでもないような気がするんですよね。
なんていうか、「一生懸命な根暗」なんじゃないでしょうか。
炎を吐いたりしてオラつくようなことは性に合わず、
ひっそり魂を呼び出してるのが好きだったりするような。
そんな性格かもしれません。
創作におけるブネ
有名どころはSFC「ロマンシングサガ3」の魔龍公ビューネイでしょう。
ゲーム中では四魔貴族の紅一点というキャラ設定で登場しました。
謎の女性化です。
(最近の創作では72柱全員を女キャラ化するというパターンがけっこう見受けられます)
「ブネ」だとあまりかっこよくないですけど、
「ビューネイ」にすると途端にエレガントな雰囲気になりますよね。
ブネというマイナーな悪魔がここまで大物として扱われた例はあまりないのではないでしょうか。