序列10番:ブエル

序列10番:ブエル

50の軍団を率いる大総裁。回復特化の能力を持つ異形の魔神

 

一般的な知名度は高くないものの、「マイナーの中ではメジャー」位のポジションにいるのはその一度見たら忘れない異様な姿によるでしょう。

「地獄の辞典」で描かれた「ライオンの頭から5本の山羊の足が生えた姿」というのが一際インパクトを放っており、

以後の創作作品においてもこのイメージで描かれることが多いんですね。

(この五本足を回転させ車輪のように前進するらしい)

で、このブエルのイメージとしては、やはりアームライオンが近いんじゃないでしょうか。

この絵、長きにわたって顔から手足が生えているように捉えていたんですが、

近年のドラクエシリーズで普通に後ろに胴体があることが明らかになりました。

なので本来のブエルの「顔から直で足」というデザインではありませんが、

正面から見た限りではなかなかのブエル感が出ていると思います。

 

元はこう

 

Buer

 

19世紀に書かれた「地獄の辞典」挿絵でのブエル。

ユニークすぎる。

悪魔もいろいろいますが、これは秀逸なデザインですね。

 

癒し手

 

このように異様な恐ろしい姿で現れるブエルですが、

その能力は「哲学や論理学、薬草の知識の伝授の他、あらゆる病を治癒させる」というもの。

特に男性を癒す能力が非常に高いそうです。

真面目ないいヤツっぽい。

ただ「ブエルに癒されたものは、生涯星に祈りを捧げ、他者を癒す債務を負う」とのことで、

こういう交換条件を提示してくるのは悪魔らしいですね。

 

創作におけるブエル

 

有名どころはゲゲゲの鬼太郎に登場する「悪魔ブエル」でしょうか。

ブエルらしい「顔から直で足」デザインで描かれているのが嬉しいです。