序列8番:バルバトス

30の軍団を率いる公爵。動物の言葉を理解する狩人姿の魔神
どうでしょう。これは相当にバルバトスじゃないでしょうか。
「緑色の帽子をかぶった狩人の姿で現れる。」
この伝承の記述を忠実に再現できています。
悪魔らしいダークな雰囲気をまといつつも、
グリーンの帽子が鮮やかに映えていていいですね。
なんか動物たちとも仲良さそうだし。
狩人という点について地獄の辞典の挿絵などでは猟銃を持った姿で描かれてますけど、
ドラクエに銃は出てこないのでここはもうリリパット一択じゃない
元はこう
19世紀に書かれた地獄の辞典挿絵でのバルバトス。
羽帽子が素敵ですね。
宙に浮かぶホルンもいい雰囲気を出しています。
堕天前
堕天する前のバルバトスは天界で力天使の階級に属していました。
※天使の階級は九段階あるとされています。下位にいくほど物質的領域との関わりが深くなるとか
- 1位 熾天使(セラフ)神へ情熱で体が常に燃えている。ルシファーも元熾天使
- 2位 智天使(ケルプ)人・獅子・牛・鷲の4つの顔と4つの翼、さらに無数の眼を持つ
- 3位 座天使(ソロネ)無数の眼が付いた燃え上がる車輪の姿で表される
- 4位 主天使(ドミニオン)神の威光を知らしめるために活動する
- 5位 力天使(ヴァーチャー)星の運行や奇跡といった神の力を司る
- 6位 能天使(パワー)悪魔との戦いで最前線に立つ
- 7位 権天使(プリンシパリティ)国家や宗教、信仰の守護者
- 8位 大天使(アークエンジェル)天使の声を神に伝える
- 9位 天使(エンジェル)人間を直接的に守護する
力天使時代と堕天後を比べると、
やはり堕天後のほうがその姿も能力も個性的なものとなっていて親しみを感じてしまうのは私だけでしょうか。
創作作品において天使の姿を機械的なデザインで表すことがしばしば見受けられますが、
なんか納得してしまいます。
仲裁人
召喚時にはホルンを吹き鳴らす四人の王と、
その配下の軍団を従えて厳かに出現するとされるバルバトス。
その能力は前述した「動物の言葉を理解できる」のほか、
「過去、未来の占術」、「財宝のありかを暴く」などがありますが、もう一つ、
「争う者同士を和解させる」というのもあります。
これは重宝しそうですね。
過去と未来について教えてくれる72柱はやたら多いんですが。
それとバルバトスに関する記述で「ロビンフッドの化身」というのをよく見かけますけど、
ロビンフッドは中世の人物だし、ていうか「人」だし、
それを言うなら「ロビンフッドはバルバトスの化身」だと思うんですよね。
これはよくよく調べてみるとやはり誤訳っぽくて、
元の文は「その姿はロビンフッドに似ている」くらいの意味のようです。
そりゃそうですよね。ああすっきりした。
創作におけるバルバトス
72柱の中では「狩人」というなかなかキャラが立った設定付をされているものの、
そこまでメジャーな魔神ではなかったバルバトスですが、
近年ガンダムシリーズ「鉄血のオルフェンズ」
鉄血のオルフェンズからソロモン72柱に興味を持たれた方も相当
(
特に強キャラ感があるわけでもない気がしますが、
名前の響きがかっこよかったりするのでで主役機に抜擢されたん
またスマホゲームの「モンスターストライクでは鳥の仮面を付けライフルを装備したデザインで登場しています。
設定通り、服の色が緑色になっているところもニヤリとさせてくれますね。
個人的には「真・女神転生デビルサマナー」に登場するバルバトスが非常にバルバトスらしく仕上がっていると思います。