序列51番:バラム

序列51番:バラム

40の軍団を率いる王。過去現在未来に精通し、人を賢くさせる

 

バラムは人間、牡牛、牡羊の三つの頭を持ち、瞳は燃えるように赤く、

尾は蛇で、拳には大鷹を止まらせ凶暴なヒグマにまたがっています。

ビジュアルにこれだけの要素を詰め込んでいるのはアスモデウスのようですね。

まあアスモデウスに比べればはるかにマイナーな魔神ではありますが、

階級は同等で72柱の中でも数少ない「王」ですし、

このシンボルの多さは強大な力の表れと言えますから、やはり実力者でしょう。

しかし、まあいないですよね、バラムと似たモンスターというのは。

もうこれは強そうな亜人タイプのモンスターをあてるしかない、

というわけで無理やり6のずしおうまるです。

高レベルの亜人かつ他の生物との複合型という点に目を向ければ、

バラムとして通用しなくもないような気がします。

 

元はこう

 

地獄の辞典バラム

19世紀に描かれた地獄の辞典挿絵でのバラム。

堕天前の階級は主天使だったようです。

この絵では人間、牡牛、牡羊の三つの頭が一つに集約されたデザインになってますね。

アガレスなどもそうでしたが、鷹をとまらせているっていうのは大物感があって好きな要素です。

さりげない王冠もおしゃれでいいですね。

ただちょっとなよっとしていてあまり強そうには見えないのが惜しいところ。

逆に今風のデザインで描く場合には描き応えのある魔神といえそうです。

 

能力は地味

 

地獄の王として大物感のあるバラムですが、その能力はというと、

過去現在未来に対して正確に答えることができるというもの。

そのほか人を不可視にしたり賢くすることも可能だといいます。

賢くなれるというのだからこれはまあいい能力ではありますが、

ポジションの割には地味な感が否めません。

また時々出てくる「不可視にする」能力、

これってそんなに望む人間がいたのか?と思わなくもないです。

そしておなじみの過去現在未来~に関しては正直もういいよという印象。

能力がもう少し派手だったら、バラムの知名度も違っていたかもしれませんね。